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ド素人が作った会社ホームページ、開設半年でどうなった?

 

会社を創業して8カ月、HPを開設して半年たちました。

HP開設時、まったく検索にヒットせず焦りました。検索にヒットするようになるには1~3か月かかるということでしたが、半年たって変化はあったのでしょうか!?そもそも、ド素人が自分で会社のHPを作るのはアリなんでしょうか!?

半年たった結果を書く前に、HP解説までの経緯を備忘録がてら書いておきたいと思います。

 

HPを作るにあたり、ツールとして何を使うかを考えましたが、市販されているHP作成ソフトを使うか、アカウント登録すると使える無料作成ツールを使うかで迷いました。業者に委託する気はありませんでした。そんな資金ないし、自分でやりたいように作りたい、いくらでも好きな時に追加修正したい、そして何より自分でHP作成とその流れをリアルに経験したかった、という理由によります。

 

HTMLを用いた本格的なHPはド素人に作れるわけがありません。

だって。HTMLって何(笑)

ホームページビルダーなどの市販ソフトはそれぞれクセがあって案外使いにくいとか。高いし。

そうすると、当然「無料」という魔法のコトバに惹かれるわけです。「無料作成ツール」は何種類かありますが、私は最もメジャーと思われる「Jimdo」「Wix」の二つを検討しました。

 

Jimdoは、オシャレな既成レイアウトがたくさんあり、自分の頭にHP構成のイメージさえ出来上がっていれば、それに合うレイアウトを探すだけでうまく出来そうな予感がしました。

Wixは、フォトギャラリーなどを主体にJimdoよりもヴィジュアルアピール、グラフィカルイメージが強い印象です。

 

ひとまず両者とも会員登録し参考書を買ってなんとなく触ってみましたが、う~~ん・・・よく解りませんでした(笑)

 

このJimdoの参考書は解りやすかった!これ1冊でできました。無料の二文字に踊らされます。。
このJimdoの参考書は解りやすかった!これ1冊でできました。無料の二文字に踊らされます。。

 

結局、決め手としたのは構成できる「階層」の数です。

売場作りやVMDと同様に、HPも作成上はその構成を「展開分類」として整理して括りと配置を決めるのが良かろう、という仮説のもと構成を練っていましたので、それで言いますと「分類の分岐数=階層数」ということになります。

 

Jimdoは最大3階層。Wixは最大2階層。

構成を工夫すれば2階層でも対応可能でしょうが、自分がやりたい構成は2階層ではムリそうなので3階層作れるJimdoを選びました。

1階層目はHP内の各ページ、2階層目は各ページの下の分岐ページ、3階層目は分岐ページのさらに下の詳細解説ページ、となります。

 

Jimdoでは、1~3階層までをそれぞれ「ナビゲーション・メインコンテンツ・サイドバー」と呼び、各ページ全てに表示されるヘッダーによりまとめられています。この構造さえ頭に入れば組み立ては簡単で、各階層の編集も操作に慣れてしまえば直感的にできますから、ド素人の私でもHPを作るのは比較的簡単にできました。

 

HP構造検討のためのスタディ
実際に作り始める前に、もともと描いていたHP構成をJimdoの3階層構造に当て嵌めて検討することから始めました。

 

会員登録さえすれば綺麗なHPが無料で簡単に作れるんですから素晴らしい!!!と思いましたが、そんなうまい話はそうそうありませんでした。

 

会社のHPを作るので、URLには会社名のドメインが欲しいですよね。メールだってGmailではなく会社のメアドを使いたいです。当然ですよね。

 

この時点で、無料ではなくなります!

 

無料でHPを作れるサービス「Jimdo free」では、独自ドメインだけで使えない(〇〇〇.jimdo.comのサブドメインが付く)のと、メールアカウントも取れないんです。SEO対策(特定のワードで検索したときに、検索上位に上がるよう工夫・対策すること)はサービスの中で出来ますが、アクセス解析はできません。サーバー容量は500MBまでです。弊社HPでは関係ありませんが、登録できる商品数は5つまで。

これでは、会社のHPはムリがありますよね・・・

 

仕方ないので、有料会員登録をして独自ドメインも取りました。その後の設定の流れで、さてメールアカウントを設定しよう!と思ったらできません。サービスに問い合わせたら、メールアカウント取得にも別途お金がかかると。。マジかよ。やっぱりお金を吸い上げるように組み立てられているんだな~・・・・とガッカリしたものの、それでも外注するよりよっぽど安いからいいか。無理やり腹に落としました。

 

年間ドメイン契約とサーバー契約、メールアカウント代、しめて年間運営料金¥35,460円。

 

検索ヒットする良いHPを作って顧客を呼べれば安いもんだ!

 

アクセス解析によるHP訪問者数とページビューの推移確認
青い折れ線がHPの訪問者数。ず~っと低空飛行です!!案外モバイルビューの割合は低めです。

 

ところが。

社名でも、私の名前でも、開設直後はまったく検索に上がってきません。Googleの検索ロボが自分のHPを認識して定期巡回で見に来てくれないとダメなんだって。そういう手順もちゃんとあるので、参考書と首っ引きで順次対応。でも、検索にヒットするようになるには1~3か月くらいかかるとのことです。気を長く待つしかないんですと。高い年会費払ってるのに~~。。と嘆く。

 

有料会員はアクセス解析ができますので毎日チェックしますが、当然ゼロスタートです。ゼロではなくても自分がアクセスしたカウントです(笑)Facebookで宣伝してくださった先生がいて、その時は一気にカウンターが上がりましたがその後はゼロに・・・ おおよそ、一日当たり多くて3人くらいの日がずーーーーっと続きました。その3人も、ほぼほぼその時期に私が名刺交換したり、ご挨拶メールを送った方だと想像できます。

 

それでもメゲずに日々コンテンツの追加や、ブログ作成を地味~~に続けました。そのうち効果が出るであろう!!

 

SEO観点での書き方を学ぼうと参考書を買ってみたものの・・残念ながら自分の求めていた内容ではありませんでした。
SEO観点での書き方を学ぼうと参考書を買ってみたものの・・残念ながら自分の求めていた内容ではありませんでした。

 

HP作成・運営では先ほど書いたSEO対策(特定のワードで検索したときに、検索上位に上がるよう工夫・対策すること)がチョー重要だそう。外部委託でHPを作ると、プロがこういうSEO対策もパッケージで一緒にやってくれるんでしょうから羨ましいですよね。その分お高いんでしょ?

 

私は自分のHPを作るにあたり、読みやすさとか伝わりやすさよりも書籍的なイメージで文字てんこ盛りにしたかったのです(だれも全部読む気にならない・検索ワードがたくさん入れられる・競合サイトと差別化できると考えました)。文字数が多い方が検索ヒット率が上がると何かで読んだのもあります。ところがそれは得策ではなかったようです。

 

自分のHPが優良なコンテンツかどうかは客観的に判りませんが、HPの検索は機械が機械的判定でその良しあしを決めるため、検索ロボ君が優良サイトと判定するような作りにしないとダメなんですって。HTMLとかプログラムレベルの話であり、さらに言葉選びや構成、どれ一つとってもコツがあるそうです。これが真のSEO対策。だから検索上位に出るHPって、どれも同じような構成と内容に見えるのかな・・・

 

結局、3か月たっても全然検索ヒットしないので、SEO対策の本も買いました。WEBライティングという言葉があるらしい。ヒット率が上がる文章の書き方のコツがあるのかな!と思ったらそれだけではなかった。もちろん書き方のコツもあるけど、もっと技術的な話がベースです。Jimdoのような便利ツールはWEBライティングのような技術を必要とせず低い敷居でHPが作れるということですね。クリック率を上げる!みたいな本も買ったけど、販促ツールだけにしか感じられず自分の性には合わない。自分の好きな言葉で書きたいことを書かないと自分らしくならないと思ったので・・我ながら愚直なヤツだと再認識。。

 

これらの本を読んで解ったのは、

ユーザーと検索ロボの両方に好かれる構成にしたりキーワードを入れないとヒット率上がりませんよ!ということでした。

 

アクセス解析によるHP訪問者数とページビューの推移チェック
こう見えて、訪問者数は地味に向上しています!

 

そうこうするうち、年明けくらいからこれまた地味~~にHPの訪問者数が上がってきました。多い日は15人くらい。ゼロという日はほぼなくなりました。小さな小さな、でも大きな進歩です。

 

これまではネットで検索しても全然検索に上がってこないから面白くなくて、検索チェックも殆どしていませんでした。もしや!?と思って検索してみたら、劇的に検索にヒットするようになっていました。

 

社名で検索すれば一発で最上位に(笑)やっと・・・(涙)

自分の名前で検索しても出るようになりました(涙)

「VMDコンサル」で検索すると、トップには上がらないものの、3枚目くらいに表示されるようになりました。大進歩です。

 

でも、この状況を見て自分のHPの弱点・課題が鮮明に解りました。

 

社名で自分のHPを探す人は今はまだいない!

自分の名前でHPを探す人も今はまだいない!

 

検索する目的である「VMD」というキーワードで一発で検索上位に上がらないと、HPにアクセスしてもらえるわけがない!

 

という単純明快な課題です。

勿論、「VMD」というキーワードでイヤでも検索上位に上がるべく、HPにはこの言葉を入れまくっています。SEO対策もしかり。でも、「VMD」ではまったく検索に上がってこないんですよ。難しいですね。。文字をたくさん書けば良いわけではない。上位にいつも上がっている先輩方やブロガーの皆さんはどうやってるのかしら。おそらくすごく研究されて、自分のような付け焼刃ではない製作の成果として今の結果を勝ち得ておられることでしょう。

 

自社HPに最も重要・必要な「検索キーワード」と、「会社の強みを一言で表すコピー」。これなくして、HPでの集客は出来ないのだと痛感しています。ユーザーにもロボにも好かれるHP。まだまだ研究が足りません。

 

アクセス解析でアクセスの多いページをチェック!
アクセス解析でアクセスの多いページをチェック!

 

1か月あたりの「アクセスの多いページ」を見ると、トップページと私のプロフィール紹介がトップに上がります。至極当然の結果です。トップページにリンクを貼っているVMDの意味と目的の解説ページも第3位。

 

面白いのは、「高さと奥行、ゴールデンゾーン」のページがいつもコンスタントにアクセスされていることです。VMD解説の各ページの中では、このページだけダントツなんですよ。「高さと奥行」というキーワードで検索する人はいないと思うので、「ゴールデンゾーン」というキーワードを検索する人が多いのでしょう。実際に検索して調べたら、「ゴールデンゾーン」では検索に上がらないものの、「ゴールデンゾーン VMD」で検索すると確かに検索トップに上がりました。

 

なぜこのページはトップに上がるのか。なぜVMDだけではまったく上がらないのか。まだまだ探求せねばならないことが多そうです。

 

結果はどうあれ、

ド素人が自分一人で会社のHPを作るのはアリなの?

 

お金をかけずに、自分のやりたいように作るのが一番重要だ!と考えるのであればアリだと思います!!

 

WixでもHPを作ってみました。JimdoとWixは使い勝手、作り勝手が全然違います。
WixでもHPを作ってみました。JimdoとWixは使い勝手、作り勝手が全然違います。

 

せっかくなので、最近WixでもHPを作ってみました。こちらは趣味のHPですが、無料サービスの範囲内で遊んでいます。フォトギャラリー中心なので、2階層あれば十分ですからWixでもOK。それぞれの特徴や差異が解るので面白いですよ。

 

こちらも検索にはまったくヒットしません(笑)

超ニッチなカテゴリーの超マニアックなサイトなので、そのワードで検索する人はまずいないでしょう(笑)抱えている問題は会社のHPと同じですね。全然学んでいない・・・

 

会社のHPの問い合わせフォームからのアプローチはまだ片手ほどしかなく、有難いことに、今いくつか頂いているお仕事のオファーやお問合せは前職での人脈からくるものが殆ど。人脈やお仕事での繋がり、信頼関係がいかに重要で貴重なものであるかも身に染みています。人との繋がりがお仕事の原点ですね!

 

1年後にまたレポートしたいと考えています。もう少し進歩しているとよいのですが・・・