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産学連携授業

 

今年から、専門学校青山ファッションカレッジでマーケティングの授業を受け持っています。

 

VMDコーディネーターがマーケティングの授業・・こういう展開になるとは、起業時には夢にも思っていませんでした。

 

前期、後期、合わせて30回!

1回あたり70分授業×2コマ=140分!

午前と午後に2コースで同じ授業!!

年間8400分=140時間!!!

 

ということで、かなり濃い~~時間を学校で過ごさせて頂いてます。

 

授業では8つのアプローチからマーケティングを解説し、演習もかなり取り入れて展開しているのですが、そのうちの1つ「デジタルマーケティング」の部分、概要概論は講義できるのですが、正直私には実務的知見に乏しく、しかも現代で最も重要、かつ進化の程度が激しい!

 

デジタルマーケティングは「マーケティングそのもの」「マーケティングの今この瞬間の全体観」でもあるのでことさら重要です!!

 

なんとかして専門家の方からの実践的な講義を学生に提供できないだろうか・・

学生のアイデアやZ世代の考え方を企業様に提供できないだろうか・・

 

とても嬉しいことに、昨年からお仕事でご一緒させて頂いておりますマーケティング会社がこの主旨に共鳴してくださり、ご協力頂けることになりました。

 

株式会社ビーツ様。

 

「購入にいたるラストワンマイルを革新する」という企業理念にマーケティング担当講師としてとても感銘を受けていますが、 店頭DX、接客DXを中心とするデジタルソリューションと各種クリエイティブを組み合わせ、新たなマーケティング手法を提供されている、とても若々しくチャレンジングなマインドの企業様です。

 

 

かなり早い段階から意見交換を重ね、本業ご多忙の中ご準備を頂き、デジタルマーケティング編4回のうち、なんと3回を講義展開してくださいました!

 

毎回、講師を変えて、デジタルマーケティング軸でプロモーションやリモート接客、店舗づくりといった幅広い、しかも実際の仕事の仕方に則した切口で、講義と演習を展開してくださいました。

 

 

学生は演習課題に対しとても真摯に取り組んでくれ、個性的なアイデアもかなり出てきました。

 

このアイデアというやつ、社会人がビジネスベース、常識ベースでフツーに判定すれば「そんなのムリに決まってるだろ」とか「それでマネタイズできるのかよ」とか「そんなことしたらダメだろ」と切り捨てるようなものもあります。

切り捨てるのは実に簡単。

 

でも、常識や既存フレームを度外視して、新たなビジネスのアイデアとして純粋に捉えると本当に面白く、楽しく、かつ実に理にかなっているものが多いことに気付かされます。

 

常識や既存フレームがないのが学生。会社では、まず新入生や超若手のアイデアは通らないし、そもそも聞く機会がありません。それだけに、褒める認めることを前提にアイデアに対して真剣に学生と討議するとこちらも刺激されてどんどんアイデアが膨らんできます。その時間がとても貴重で豊かなんですが、今回の産学連携授業の演習では特にその点が顕著に感じられました。

 

 

 

 

常識を疑え。

 

もっと違った見方をしてみろ。

 

我々教える側はこう問いかけられています。これって企業にとって一番大切なこと。ベテランほどこの言葉を言うけど、実際はその本人が実践できない。

 

学生からそれを引き出してくださったビーツ様には本当に感謝しかありません。

本当にありがとうございました。

 

学生にとってはとても刺激的な授業。

そして学生が絞り出したものを、価値としてお返しできたと思います。

 

 

 

私も負けないように頑張らなきゃ!!