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そごう・西武の年頭広告

 

2020年が明けました。

元旦の日経をパラパラしておりましたら、全面広告なんだけど薄い青一色に控えめな白フォントでヒジョーに弱々しいイメージのページが目に留まりまして。

 

 

真ん中に炎鵬関がミニミニサイズで・・・(笑)

 

キャッチコピーは「さ、ひっくり返そう。」なるほど、炎鵬関なわけだ。

 

本文を読みますと・・・ ※以下、広告より引用

 

大逆転は、起こりうる。

わたしは、その言葉を信じない。

どうせ奇跡なんて起こらない。

それでも人々は無責任に言うだろう。

小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。

誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。

今こそ自分を貫くときだ。

しかし、そんな考え方は馬鹿げている。

勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。

わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。

土俵際、もはや絶体絶命。

 

・・・

むむむ??どういうこと??

あ、ここからひっくり返そう、ということか。

で??

 

その下に、目立たない茶色い字で書いてある。

 

ここまで読んでくださったあなたへ。

文章を下から上へ、一行づつ読んでみてください。

逆転劇が始まります。

 

 

土俵際、もはや絶体絶命。

わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。

勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。

しかし、そんな考え方は馬鹿げている。

今こそ自分を貫くときだ。

誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。

小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。

それでも人々は無責任に言うだろう。

どうせ奇跡なんて起こらない。

わたしは、その言葉を信じない。

大逆転は、起こりうる。

 

ちょっと感動・・・

こりゃ良く出来てる!

ひっくり返して読むのか。


わたしは、私。 さ、ひっくり返そう。  

その通りだ!

 

そごう西武さんとしては、自社の思いを広告のコピーに乗せてきた。

百貨店業界の思いと危機感と決意を乗せてきたんだ。

小兵の炎鵬関の思いだし、ラグビー日本代表の思いだ。

いやいや、オリンピックイヤーにおける日本の思いかもしれない。

 

しかし、起業して低空飛行中の自分にも思いっきり響いた!

今年は2年目、そろそろ巻き返しだ。大逆転は起こりうる。

自分も、自分の会社も、百貨店業界も、ファッションビジネスも。

リアル店舗のVMDも。

誰とも違う発想や工夫を駆使して闘おう。自分を貫こう。

 

そう思った元旦の朝でした。

そごう・西武さん、気付きをありがとう!!

私も土俵際、頑張ります。

 

このところの西武さんの広告物はどうも好きではなかったので、なんか嬉しいな。

 

2001年の、そごうさんの新聞広告をなぜか今でも持っています。

「そごうを叱る会」のやつ。引っ張り出してきました。

そごうさんが経営破綻後の再生計画に向け打ち出した広告だと記憶しますが、この広告と併せて読むとさらに気付きが多いという。

今もこの業界は基本的に変わっていないのではないかと・・・色々とプラットフォームの変革には着手してはおれど。自分への反省も込めて。

もう2020年なのにね。。

 

今年の広告もスクラップしておくことにします。

 

「そごうを叱る会」の新聞広告
「そごうを叱る会」の新聞広告