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あなたのお店はどんなイメージ?を見える化

 

前職時代に店舗診断・クリニックのお仕事を結構長くやっていまして、そのための診断ツールを色々開発したんですが、その中でもバツグンに効果があったのが「チェックシート」ってやつでした。

 

「効果がある」というのは、誰でも使えて、現場が腹落ちできて、課題点と更に伸ばすべきストロングポイントが明確に見える化されるので「すぐに改善の動きがとれる」「ビフォー&アフターができる」ということです。

 

このチェックシートの、チェック項目が経験と知識とノウハウの成せる技・・・

みたいなところがありまして、専門家様それぞれ独自のものがあると思います。

 


 

前職時代に考案し運用していたシートは百貨店のマニュアル準拠でしたので、そのチェック項目は自主編集が少なくなった現代ではかなりリアリティに欠ける内容であったり、飲食やサービスを含む業態にはフィット感のないものでした。

 

独立起業してからすぐにチェックシートの構成と内容を見直して、これまでに企業様の現場で運用して頂き、改善を重ねながら完成度を高めてきています。

VMDの活動領域であるマーチャンダイジング(サービス含む)、環境、装飾と販促演出の3要素を8つの評価項目とそれぞれ5つの細目に分解、計40項目の基礎評価を80点満点で算出。さらに各10点満点の補足項目を足して100点満点で評点を出します。

 

最近やったのは、商業施設様の入居店舗各店の店長が集まる店長会で、チェックシートを店長さんにやって頂き、グループワークとして意見交換、改善や売上向上のためのポイントなど議論して頂きました。これがとても上手く行きまして、すぐに改善が見られた店舗様もあったとのこと。

 

自ら審査した結果が、点数やレーダーチャートの形で可視化されるわけですからね。講義とセットなのでご理解もより深まるようです。

 

先日は、メーカー様の直売店舗の店長さんを集めて4時間コースのワークショップをやらせて頂きました。

 

自分たちのお店のイメージについて、さらにはブランドのイメージについてみんなで考え、それにふさわしい並べ方について考え、実際の商品を使って並べ方のコツをつかまえる・・といった内容にしましたが、これがまた楽しく、上手く行きました。

 

VMDの基礎講義はすでにやっていまして、その続編として

 

・ポジショニング演習

・チェックシートを用いた店舗診断演習

・並べ方演習

 

をセットでやったんですよね。

 

自店舗の地域性やフロア内競合、顧客特性を踏まえたポジショニングは、店舗ごとにビミョー違うわけですが、それでもどの店舗にも共通の「ブレない一点」が見つかり、それを大事にすると陳列表現はどうなるべきか?ということをディスカッションして導いてもらいました。

 

各店のポジショニングから皆で導いた「ブランドとして大事な一点」が、チェックシートの評価項目の中ではどこに該当するか、売上改善するにはどこの改善が重要そうか…を考え、並べ方で感じさせるにはどうしたらいいか、を並べ方演習で獲得できるわけです。

 

やっていてとても楽しくて、うっかり写真を撮り忘れました。

 

 

面白いのは、事前にチェックシートで店舗診断した、私を含めた3名(2名は本部の方)の診断結果は、レーダーチャートのサイズは多少異なれどその「形」は3人ともほとんど同じであったこと、そして店長が診断した結果もほとんど同じ形だったことです。

 

チェック項目がリアリティあってチェックしやすいものだと、同じように判定されるようです。3名で5店舗診断しましたが、5店舗全てで同様の結果でしたし、店長の診断も同様でした。なので、フィードバック時の店長の腹落ちが非常によかったです。

 

「見える化」と「腹落ち」って大事!!

 

そういった意味では、ポジショニング演習もかなり効果ありました!

VMDはビジュアルマーケティング、ブランディングそのものですから、ブランドの立ち位置と独自性を競合関係の中で見出すポジショニングの把握はVMDの精度向上に対して一役も二役も買うものです。

 

皆さんの店舗でも試してみませんか?