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VMDセミナースタート!

 

先月から、クライアント様で弊社講師のVMDセミナーが始まりました。講師業、大好きです! いくらでも話せます(笑) 年内いっぱいかけ、数回に分けてあらゆる階層の方にVMDとは何??を知って頂きます。

 

前職でも数えきれないほどのセミナー講師をやってきましたが、あくまでも社内講師ですし、前職でのVMDセミナー対象者はおおよそ新入社員とか入社3年目くらいが多く、使用する教材もそういう方向けに設定されていましたので、説明は簡単だけど本質的なものではなかったな・・という反省が、今考えると残っています。

 

今はその時の反省も踏まえ、クライアント様の業態や取扱品目、受講対象者、それになによりクライアント様のご要望に合わせて教材のコンテンツとしての中身と構成を自由自在に考えて決められるのでヒジョーにやりやすいし楽しい!

 

おかげさまで来月以降も複数のクライアント様から多くのVMDセミナーのご依頼を頂いておりますが、業種も取扱品目も様々、受講対象者の属性も様々、VMDを観る側面も様々、主題も回数も時間もやり方も様々・・・です。

 

同じ教材の使いまわしでは絶対に細やかな対応ができませんので、弊社のVMD理論の根幹は変えずとも、1回1回オーダーメイドのように主題へのアプローチや内容構成、語り方、写真やイラストを変えて対応させて頂いております。一つとして同じ教材はありません。なので、準備は結構大変なんですよ。

 

1回1回、クライアント様のご要望にお応えする内容を考えていく過程で新たなVMDアプローチや解釈への気付きが生まれますので、セミナーはやればやるほど次回以降のアプローチが柔軟に豊かになり、精度が上がっていくのを感じます。私も受講者の皆様から勉強させて頂いてます。

 

私が前職時代にVMD(厳密にはMDP教育ですが)の教育を始めて受けたのは入社3年目くらいでした。受けたことは覚えていましたが、数年後に自分が営業本部のVMD部門に異動した時にはその内容はまったく頭にありませんでしたし、教育で配布されたマニュアルを「机に入れっぱなし」にして持っていただけでした。

 

VMD教育とは大体そんなものでしょう。

他の教育も・・・

 

マニュアルを配っても、たいてい机の肥やしになって終わります。

なので定期的にマニュアルを机の中から引っ張り出させて、役職や責任範囲に応じた内容で教育を繰り替えすのが良いと思います。入社3年目の若手と部長では、テーマが同じVMDといえどもその切り口はまるで異なりますからね。

 

現場のOJTをやっていますと、メーカーの販売員さんとか、VMDという言葉は知っていても実際に教育を受けたことがないと仰る方が多く、目の前で陳列指導をやると目をキラキラさせてすごく楽しそうに見てくれますし、とても喜ばれます。陳列を直して綺麗になって嬉しく、その後売れたりするとわざわざ報告しに来てくれます。こちらも嬉しいですよ!

 

OJTも教育の一つですが、教育というより、目の前で行われたマジックに対する体験・・みたいな感じでしょうか。座学ではありませんからね。

 

「教育」の枠になると「やらされ感」がありますから。今忙しいんだよな~~・・みたいな。

 

VMD教育は、受講者は「関心のある人とない人」にハッキリ別れます。教育は大体なんでもそうですけどね。受講対象者は役職が上がるほど関心がなくなっていきますし、メモ取らないし。そんなこと言われんでも知っとるよ・・という感じですね。

 

「やらされ感」。これが大敵。

 

役職の上の方がVMDに関心をもってくださり目覚めると、周囲や部下に大きな影響を及ぼして展開が目覚ましく好転していくのを何度も目撃しています。

 

一方で、どんな方にも関心をもって聞いて頂けるような内容、話し方を、私たち講師も出来るようにならないといけません。関心を持っていただけないのは、私たち講師の責任でもあります。

 

受講資格者を一律で網にかけて招集し受講させるのと、VMDに関心のある人を募集して受講させるのでは、セミナーとしての受講者への「効き具合」いに雲泥の差が出ます。無論、後者の方がよく効くし、反応も良いのです。

 

VMDに関心のある人を分け隔てなく募集して、積極的にセミナーに参加してもらう方が、VMD向き人財の発見や育成、VMD力の全体的な底上げには効果があるのかもしれません。これも、色々なやり方、メニューが考えられます。

 

関心を持った方が学んで実践、試行錯誤を繰り返すと威力が増すのがVMDです。今の時点であまり関心がない方にも、関心をもつキッカケが作れたらよいなと思います。

 

クライアント様の、VMDに対する考え方も様々。

それでOK。違って当然です。

このような観点で、どういう教育を施すか、どんな教材を用意するか、誰を対象にどんなことを知ってもらうか、楽しく話し合って決めていければ、どこにも同じものがない、「やらされ感」がない、良いセミナーが生み出せると思っています。

 

皆様の会社でもいかがでしょうか!