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VMD洋書を買ってみる

 

仕事がら、前職時代にはアメリカのマーチャンダイジングコンサルから日本の百貨店にVMDという概念と運用方法がもたらされた当時の、古き良き資料に目を通す機会に恵まれました。いまその内容を思い出すと判るのは、1970年代に日本に入ってきたときのVMDと今の時代のVMDは、今更言うまでもなく意味合いも異なり変質しているということ。それは世界的な潮流で、時代と共にVMDも変わっていくということ。

 

それを認めずに「昔の流儀が全て正しい」となってはダメです。でも、昔の流儀は原点であり基本のキなので、知らないでいるよりは、捨て去るよりは、絶対に知っていた方が良いし正しく知っていた方が良い、というのが私の持論です。

 

日本のVMD黎明期の資料とか、以降の解説本とかはよく読んでいましたし慣れ親しんでいたのですが、そうやって考えてみると日本にもたらされた後の日本の書物でしか親しんでいないわけで・・・

 

日本も独自性の高い極めて良く出来たVMDが出来るようになりましたが、いまでも欧米のVMD手法が10年遅れぐらいで入ってくる様子は相変わらず。さすがに最近は時差がなくなってきているのを感じますが、VMDの学問的な理解や範囲などをより広範に学ぼうと思ったら、日本にもたらされた資料や本だけでなく、やはり欧米から学ばねばならないのでは・・ 欧米のVMDの「原点」「基本のキ」は日本のそれと昔も今も変わらないのだろうか・・・??

 

知りたい・・

 

最近、VMDのセミナーを行う際に歴史と潮流のような話をする機会も増えましたし、知識の引き出しも多く持ちたい。

 

発祥の地の文献を読みたいな・・・

 

などと思い、VMDの洋書でも読んでみるか!となったわけです。

 

VMDの洋書というと、ディスプレイの写真集とかは昔の職場にもありました。欧米百貨店のディスプレイ、特にクリスマス時期のものやショーウィンドウがVMDの最先端だった頃の本。今でもそのようなディスプレイとしてのVMDの写真集は、洋書屋さんで買えるのではないでしょうか。

 

でも私はVMD発祥の地のVMDの歴史観とか、マーケティングとしての捉え方や学問的意味合いが知りたいので、写真集が欲しいわけではありません。

 

そこでAmazonで検索してみたところ、あるわあるわVMD洋書・・・

オフィスがあったら書棚に飾りたくなるような・・・

 

 

あてずっぽうにジャケ買いするわけにもいかないし、買いやすい値段のものがいいので、紹介コメント(これも英文)やら目次リストやらチェックしながら、とりあえず1冊買ってみました。

 

ペーパーバックのVMD洋書。カラーページなし!でもVMDの歴史から解説されているし大学の先生の本だから勉強になるでしょう!
ペーパーバックのVMD洋書。カラーページなし!でもVMDの歴史から解説されているし大学の先生の本だから勉強になるでしょう!

 

私は英語が喋れませんが、まあ読むことはできます。

 

大学の卒論では、半年くらいかけて毎日大学の図書館で英語の論文を読みまくったものです。なので、洋書だって読めるでしょ。

 

と思ったら、やはり大間違いで。。

 

日頃、インスタにつく英語のコメントを英語で返すのも苦労している私ですから(笑)、単語の意味もたくさん忘れていますよ。。いきなり洋書、しかも専門書がスラスラ読めるわけもありませんね!

 

名高いワシントン大学シアトル校の先生がご執筆なさった本。割と新しい本のようですが、VMDの歴史が解説されているようなので願ったり叶ったり。まえがきから、とても含蓄のありそうなお言葉が出てきます。久しぶりに辞書を引っ張り出してきて読み進めてみようかなと思います。

 

やっぱり辞書をひかないとね!! ←オッサン

 

この1冊、はたして最後まで読破することができるのでしょうか・・

 

さあ、辞書を傍らに置いて・・・
さあ、辞書を傍らに置いて・・・