この二日ばかり、某FBの方で業界の方が渋谷パルコ行った!面白い!!と盛んに発信しておられたので、早く行った方がいいな!と思い、今日は雨だし午前中ならそんなに混んでないかな!ということで向かったわけですが・・
今日がオープン日だった!
業界の皆様は内覧に行かれてたのですね(笑)
10:50頃に店の前に着いたときには、NHK手前の宇田川町の交差点あたりまで入店列最後尾が伸びており、その地点から入店まで30分並びました。
私は人混みと並ぶことが大嫌いなのですが、せっかくここまで来ましたから並びましたよ。
ムムっ!!
VRゴーグルを着けた人が吹き抜けを見ている!
今日はもうVMD的考察とか店づくり的考察はやめて、純粋に楽しく視察しよう!と決めました。楽しくね!っていうか混んでるよ ←当たり前
インバウンドの方もたくさん。初日のこの混雑なのに、ちゃんと事前に情報を得て並んで、目的のショップに入るんだからエライものです。集客をグローバルに行う重要性と、呼べるコンテンツの凄さを実感します。
特に目玉フロア5階"CYBERSPACE SHIBUYA"はエライことに。
任天堂ストアもポケモンセンターも入店並びがパルコ入店とは別列でした。任天堂ストア入りたかった・・・ ジャンプショップもカプコンショップも・・・
5Fは回遊導線が非効率でヒジョーに歩きにくいです。。
ひとまず上の階へ。
何気にフォトスポットとなっているエレベーターホール。カッコいいよね!
むむっ!!新手のクリーニング屋か!!
と思たら、シアターのドリンクカウンターだったわ。
うんうん。いいよいいよ。パルコっぽいよ!ていうか渋谷っぽいよ!!
スケルトン天井のアドバンスっぽさとショップのテイストがね。フロアが広くて見ごたえアリ!!
スタバも素敵だわ。壁が。
いいねいいね!パルコっぽい。
パルコっぽいよ!
ファッションフロアもパルコっぽくなってきた!
ふむふむ!!
UNDERCOVER!!入店制限!!
1F ディオール×リモワ!! 入店制限!!
でぃ、ディオール!!??
ロエヴェ!!?
グッチ!!
トムブラウン!!!
2F、1Fへと下に降りるに従い、これ、ほんとにパルコなのか・・・
と感じるわけ。
さっきからパルコっぽいパルコっぽくないなどと書いております。
パルコは現在Jフロントリテイリングの傘下に入りすっかり復活した感がありますし、数年前の上野松坂屋とパルコヤのリモデルオープンも話題になりましたが、昔とはだいぶイメージが変わりました。
パルコは、我々くらいの世代まではセゾンとの関係もあってかアートとカルチャーで新進気鋭の店作り、若者向けのファッションマーチャンダイジングをしていたイメージ、それだけでなく雑貨や趣味MDの目利き力やテナント編集力が強いイメージでした。それは、高校生・大学生だった頃の自分にもなんとなくではあるけど直感的に解るイメージで、楽しいなあ~と思ったものです。西武デパートには行かないけど、パルコとWAVE・LIBROには行くんだな。ピーダッシュパルコも時代を先取りしたすごい店でした。
ショップ構成は基本とっつきやすいカジュアル中心で、グレードのすごく高いものとか構築感の高いものはなく、若者が気軽に来て買えるお店でしたよね。だから、グッチやトムブラウンが入っててビックリするわけです。ポケモンからラグジュアリーまで。これって、今どきの百貨店じゃん!いまやテナント業になっている百貨店じゃん!! Jフロント??・・高島屋・・
古臭い百貨店、年寄しかいない、買えるものがない百貨店はお客さんが来なくなるわけです。東急東横店ですら消えるわけですよ。これだけ環境的にもデザイン的にもインパクトのある店舗がいくつも、フツーに存在する世の中に慣れてしまうとどうしようもありません。駅直結の東急東横店はスクランブルスクエアになって大変身するんですね。
渋谷パルコはなんか百貨店ぽい。一方、東急が一手に進める渋谷駅再開発の商業施設群の中で、こないだオープンしたスクランブルスクエアもまたスゴイんだけど、印象としては立派なルミネみたいな感じ。もうすぐオープンするフクラスは東急プラザだというが、東急プラザとスクランブルスクエア、パルコの1F2Fはかぶるんじゃない??。シンクスはベタな百貨店ではなく・・ん~・・立派なルミネみたいな(笑) 同じ街区で、住み分けているのかよくわかりません。違うようで同じ。同じようで違う。みんなどう思っているんでしょう。リーシングをやってる人から見るとスゴイんでしょうけどね。
同じとか違うとか言ってる時点で古い人ですよね(笑)
客を呼べるテナント、売れるテナントは何件あってもいい。多少かぶっても、「呼べる場」としての特徴的な違いが周辺の景色や施設環境面も含めそれぞれ少しづつでも作れて店の個性が感じられればそれでOKと思うことにします。街としてのパワーはすごいから。現に、パルコは丘の上の渋谷の雑踏、スクランブルスクエアは天空の眺望、ストリームは混沌とした渋谷駅周りの谷間構造と渋谷川の佇まいがそれぞれ楽しめますからね。
渋谷駅の再開発は、駅周りの谷間構造を複数の建物・駅のエスカレータやエレベータでつないで物理的に解消し行き来をスムーズにする「アーバンコア」という地形克服コンセプトだそうですが、渋谷ストリームからの眺めはそれがよく解りますし、東急文化会館と東横線ホームが消えた後のあの複雑な上下移動錯綜のダンジョンぶりが、こう解消されたのか・・・と実感できます。
でも、同じエリアとはいえ、これだけ人の多い所でこれだけの数・フロア面積の商業施設を頻繁に渡り歩く気には僕はなりませんねえ。
2012年完成のシンクスは「SPARKMENT STORE・様々なモノ・コトとの出会い」がコンセプト。たしかにそんな感じでした。オープン時、前職で婦人フロアの再開発をやっていた最中で、既成概念に縛られないダイナミックで積極的挑戦的な店作りに驚愕・脅威を感じたものです。「ウチでは絶対にできないな・・」って(笑) 写真撮りまくって研究しましたね。今でもよく企画展示等も維持継続されていて頭が下がります。
2018年のストリームは「クリエイティブワーカーの聖地」。確かに。グーグルが入ってますしね。
2019年のスクランブルスクエアは「世界最高の商業施設・ASOVIVA」。
12/5オープンのフクラスは「都会派の感度が成熟した大人たち」の店。
そしてパルコは「世界へ発信する唯一無二の次世代型商業施設」。
そのように感じますか?
パルコはノンエイジ・ジェンダーレス・コスモポリタンを意識した店作りで、ターゲットは絞らなかったそうです。これまでのパルコとは随分変わったけど、トータルとしてはパルコっぽい新進気鋭の感度はぶらさずにとんがりまくって進化したんですね。いま、東京でいちばん面白い店を目指して。間違いなく今いちばん面白い店ですよ。
昔はセンター街と百貨店とプラネタリウムと109の印象しかなかった渋谷。その後、ガングロとチーマーで荒れた渋谷。その渋谷は今やオフィス面積を拡大し、最新商業施設を林立させてグローバルで最旬最先端のエリアになっています。恐るべし渋谷。でも独特の構造的カオス、猥雑な雑踏のムードも失わないでほしい!!20年後の渋谷はブレードランナーのような世界になっていたりしてね。
2023年には桜丘口地区の再開発、
2024年には二丁目17地区の再開発、
2027年には東急東横店跡のスクランブルスクエア第二期・・と、まだまだ開発は続くようです。来月またフクラスを見に行くか。
あ!!パルコのWAVEを見損なった!!
WAVEは1Fの出口を出たあとの角にあったみたい。完全に見落としました・・・
ついでに地下も(笑) ここが一番面白いらしい…
相変わらず詰めが甘い。また行かなきゃ。。
皆さんご注意を!